教育目標
一人でできるように
手伝ってください
私たちの園の標語
はじめに
アメリカの天才的建築家、バックミンスター・フーラー氏は、この地球を 「宇宙船地球号」と呼びました。かけがえのない私たち人類共有の財産であるこの地球を、いまや私たち自身の手で大切に守りゆかねばならない時であります。マリア・モンテッソーリ博士も、人類の前途に光明を与えるには、幼い心の中に正しい宇宙観の種子をまく以外になく、これが教育の前提であると教えております。そうすることにより、子どもは、人として生きるガイドを得たこととなり、あらゆる困難も乗り越える力強い精神を持つことができるのです。 この目標のために、私たちは、子どもたち一人一人が自主性・協調性を養い、創造性豊かな能力を充分発揮できるよう援助していきます。
よき栽培者は植物に肥料をほどこす時、その根元にではなく少し離れた所に与えるといいます。それにより、植物は自分の力で大地に根を伸ばし栄養を受け成長し、素晴らしい実をつけるのです。
子供の教育もまさにそれと同じなのです。その発達に合わせ、早過ぎも遅すぎもしない時期に、多過ぎも少な過ぎもしない上手な援助をすることにより、それぞれの能力を充分に伸ばし、やがて素晴らしい実をつけてくれるでしょう。そして、そんな子ども達こそが、人類の最も大切な財産となり、未来への希望となるのです。
横浜・モンテッソーリ幼稚園
創設者 高根文雄
モンテッソーリ教育と
従来の教育の違い
人格面
モンテッソーリ教育 | 従来の教育 |
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世界中の子どもを観察して生まれた教育・子どもの事実の観察を基礎として科学的に考案された教育法 | 偉大な思想家が自分自身の理念を発展させてつくられた教育法 |
教育は個々の違いに合わせて行われる個々に援助していく | 子どもはこうあるべきという概念に基づき 教え込む教育 |
個々の良いところを認める | 競争心を競争心をかりたてる |
人と助け合う思いやりのある子ども、平和な心が育つ | 全体が画一的に仕上がる |
生活面
モンテッソーリ教育 | 従来の教育 |
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自分の考えをしっかり持っている。 他人の考えに流されない。 |
計画を立てることができない。 |
何が何でも最後までがんばる。 | やり遂げないで途中で投げ出す。 |
臨機応変に対応する。 | すぐにパニックになる。 |
人間関係
モンテッソーリ教育 | 従来の教育 |
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人の話をしっかり聞く。 | 人の話を集中して聞けない。 |
弱い立場の人を大切にする。 | 弱い者をいじめる。 |
友達と群れて行動しない。 一人でも平気。 |
いつも友達といないと不安。 一人で行動できない。 |
学習面
モンテッソーリ教育 | 従来の教育 |
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興味を持ったものに意欲的に取り組む。 | 常に受け身で自分から取り組まない。 |
解決能力がある。「どうしたらよいか」を自分で考える。 | 自分で解決する努力をしないで、すぐ「どうしたらよいか」訊ねる。 |
先生の指導を的確につかむ。 指示に沿って正確に実行するから理解と習得が速い。 |
先生の指導を注意深く見聞きしない。 指導者の指示通りに正確に動けないから理解が不正確で習得も曖昧。 |